アンケートの回収率を劇的に上げるには?成功事例に学ぶ13の工夫

アンケート

「アンケートを配っても、ほとんど返ってこない…」

そんな悩みを抱えるマーケティング担当者や広報・人事の方も多いのではないでしょうか。顧客満足度調査やNPS(ネット・プロモーター・スコア)、社内アンケートなど、ビジネスの意思決定に欠かせない“声”を集めるには、アンケートの回収率を上げる工夫が必要不可欠です。

本記事では、アンケート回収率の平均値から、改善のための13の具体的施策、実際に効果のあった成功事例までを網羅的に解説します。

アンケートの回収率とは?平均はどのくらい?

アンケートの「回収率」とは、配布した総数に対して実際に回答が返ってきた割合を指します。形式や対象によって平均値は大きく異なります。

アンケート形式平均回収率
紙アンケート(対面配布)40~60%
Webアンケート(BtoC)10~30%
Webアンケート(BtoB)20~50%
社内アンケート50~80%(部門による)

回収率が30%を切っている場合、「設計の見直し」が必要なラインといえます。

アンケートの回収率が上がらない5つの原因

アンケートの回収率が低迷する理由には、以下のような要因があります。

1. 回答に手間がかかる(UXが悪い)

スマホ対応していない、ページが重い、ログインが必要などは離脱の要因に。

2. 質問数が多すぎる

質問数が多ければ多いほど回答率が下がります。

3. 送信タイミングが悪い

回答者の属性に応じて、ユーザーの集中しやすい時間帯に配信を。BtoCの企業が会社員向けに平日昼間に送る、主婦向けに平日夕方に送るといったタイミングでは回答率が下がります。

4. メリットが伝わっていない

「回答する意味がない」と思われると回答率が下がります。特に定期的にアンケートを実施している場合は注意

5. プライバシーへの不安

個人情報を求められると、心理的なハードルが上がります。

アンケート回収率を上げる13の具体的な方法

ここからは、実際に効果が確認されている13の施策を紹介します。

1. インセンティブ(謝礼)を設ける

抽選でギフト券、クーポン、ポイント付与などが有効。

「必ずもらえる」形式だとさらに効果的。先着にすると急いで回答をする人が増えるため、アンケート結果の信憑生が薄れます。

2. 回答時間を明示する

所要時間:2分」など明確に記載することで心理的ハードルを下げます。

3. UXを最適化する

スマホでもスムーズに回答できるフォーム設計を。改ページの設計なども工夫をする必要があります。

4. 回答者にメリットを伝える

「◯◯の改善に反映されます」など、参加意義をしっかり伝えること。特に定期的に実施するアンケートでは、前回のアンケート結果から、何を改善したかをユーザーに公開することが大事です。

5. 質問数を絞る

目的を明確にし、「必要な質問だけ」に絞る。情報は多くても使われなければ意味がありません。特に自由記述は必須回答を最低限にするなど工夫が必要です。

6. パーソナライズされた導入文をつける

「○○様にご協力いただきたいアンケートです」といった個別対応風の一言で回答率が上がるケースも。ただし、連絡先と個人情報を間違えると大きな事故につながるため注意。

7. リマインドメールを送る

回答期限の当日や、初回メールとは異なるユーザーが回答しやすい時間に送信することがポイント。

8. 回答期日を設ける

「〇月〇日までにご回答ください」と期限を設定すると行動を促しやすくなります。

9. 送付手段を工夫する

メール以外にも、LINE・SNS・QRコード付きチラシなど多チャネル展開を検討しましょう。集計の手間を減らすため、紙に書いてもらう形式は極力避けましょう。

10. 送信元の信頼性を高める

企業ドメインのメールアドレスや、責任者・代表者名での送付が有効です。個人情報の記載が必要な際や、大規模に実施をする際はホームページにアンケートを実施することを記載するなど、詐欺では無いことが分かるようにしましょう。

11. 対象者をセグメントする

興味関心が高い層に絞って送ることで、無関心層からのノイズを減らせます。特に回答をする必要がないアンケートが頻繁に送られるとメール開封率が下がります。

12. フィードバックを伝える

「ご協力ありがとうございました。結果はこうなりました」と伝えると次回の協力意欲が高まります

13. 他社の成功事例を参考にする

具体的な成功事例を自社に応用することも効果的です。

よくあるQ&A(アンケート回収率)

Q. 回収率は何%あれば成功と言える?

→既存顧客向けなどは 一般的に30%を超えれば良好です。見込み顧客やインセンティブがない場合などは10%を切ることもあります。

Q. 回答数が偏っても問題ない?

→ 一部の層だけのデータでは全体傾向を見誤る可能性が。属性ごとの回収率も確認してください。

Q. 社内アンケートのコツは?

→ 個人を特定されると困るような内容の場合は匿名性が非常に重要となります。また、所要時間の明示・フィードバック共有が鉄則です。

Q. アンケートのテンプレートはある?

→以下の記事で解説しているのでご覧ください。

まとめ:アンケート回収率は「設計」と「伝え方」で変わる

アンケートの回収率は、質問内容だけで決まるものではありません。

・回答者の心理的ハードルを下げるUX設計

・インセンティブやフィードバックによるモチベーションアップ

・タイミングや文面の工夫による行動喚起

こうした細やかな工夫の積み重ねが、高い回収率につながります。

“伝え方”を変えるだけで、アンケートの価値が大きく変わる――

そんな可能性に、今日から取り組んでみてください。

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